【ウーバーイーツ配達員の不思議体験】受け取り先は…お兄さんの台所!?

ウーバーイーツの配達をしていると、いろんなことが起こります。
今日はその中でも、ちょっとだけ「頭がバグった」出来事について書こうと思います。

この日は注文が多く、次々と依頼が入ってくる忙しい時間帯。
アプリには、いくつもの配達予定が表示され、受け取りと配達が交互に重なる状態。
慣れていても、「次は店舗?それとも配達先?」と一瞬わからなくなることもあります。

そんなとき、ある配達依頼が入りました。
いつものようにお店に向かって商品を受け取り…と進めるつもりが、アプリに表示された「受け取り場所」が、普通のマンションの7階

「ん?配達先じゃなくて、受け取り先がマンション?」
一瞬混乱して、何度も確認してみたんですが、何度見ても「受け取り」がマンションの部屋番号付きで指定されている。

「あれ?自分、商品持ってなかったっけ?」
「いや、カバンの中には何も入ってないよな…?」

頭がバグりそうになりながらも、指定されたマンションへ。

ピンポーンとインターホンを押すと、出てきたのは――
黒の短パンにTシャツ姿の、どう見ても“休日のお兄さん”。

え?この人、受け取る側じゃないの?っていうくらい、リラックスした雰囲気で、
出てきた瞬間、こっちの頭の中ではもう一度「?????」。

でもそのお兄さん、なんと「よろしくお願いします」と笑顔で商品を手渡してくれたんです。

やっとそのとき、「ああ、やっぱり自分は受け取りに来たんだ」と納得。
けど…その安心と同時に、心の中にものすごい数のツッコミが湧いてきました。

(え、これって…お兄さんの家のキッチンで作ってるよね?)
(え、台所見えてるんだけど…あれ営業してる空間なん…?)
(衛生面とか、届け出とか…どうなってるの…!?)

もちろん、配達員の立場としては口に出せないし、
その場で疑問を投げかけることもできません。

なので、「ありがとうございます、行ってきます!」と笑顔で商品を受け取り、
そのままお客さんのもとへ配達に向かいました。


でも、配達しながら考えていたんです。
「お客さん、これを知って頼んでるのかな…?」って。

配達後に改めて考えてみると、最近のウーバーイーツには、“ゴーストレストラン”という形態が増えています。
実店舗を持たず、キッチンだけで営業しているスタイルですね。
うまく運用されているところも多いし、選択肢が増えるという意味ではとても良いと思います。

でも、一方で名前や写真だけがオシャレで、
実態が見えないまま注文されているケースも増えている印象があります。

配達員としては、「とにかく安全に運ぶ」のが仕事。
商品をつくっている場所がどこか、衛生環境がどうか――
そこまでは確認できないし、判断もできません。

だからこそ、注文する側も「これはどんな店なのかな?」と少し気にしてみることが、
大事かもしれないなと思ったんです。

せっかくウーバーを使うなら、普段行かないような、
ちょっと珍しいお店やワクワクする料理を選びたい。
でもそのときに「ちゃんと実在してるお店かな?」って少しだけ確認することで、
期待外れを防げるかもしれません。


ちなみにこの日、無事に全件配達を終えてアプリを閉じるころには、
あの“台所お兄さん”の笑顔だけがやたら鮮明に思い出されました(笑)

ウーバー配達の世界には、本当にいろんな出会いがあります。
でも、頭が混乱しそうなときほど、一呼吸おいて情報をよく確認すること。
そして、“注文の裏側”にも少しだけ想像を巡らせてみること。
それが、配達する側にとっても、頼む側にとっても、ちょっといい体験につながるのかもしれません。

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